おいしいごはんは たのしいごはん

何を食べても、おいしくない。

味はわかる。美味しいんだろうなってことはわかるけど、

なんかおいしくない。


不登校してて、毎日のように希死念慮に襲われてた頃、ものを食べることによろこびを感じなくなることがあった。

もともとごはんを食べることが好きだ。

美味しいもの大好き。ごはんを食べることが生きる上での楽しみのひとつ。

それがいつしか自暴自棄でろくに食べなくなり、栄養をとるため、生き延びるためにものを口にするような状況に移っていった。


そんな中、パートナー氏に言われた言葉が心に残っている。

いつもの会話の中だった。もう夕飯には遅めの時間。

私「おなかすいた」

氏「これから夕飯?何食べるの?」

私「なんか、食べたいものがない。おいしいものたべたい。」

氏「おいしいごはんは」

 「たのしいごはん」

 「...ごはん行く?」


その晩食べたごはんは、正直あまり褒められる味のお店じゃなかったけれど、おいしかった。

おいしかったの。


おいしいごはんは

たのしいごはん


ほんとうだ。

前向きになって、にこにこして帰ってきた。

おいしかったな。


さいきんまたごはんが美味しくない。

家族と食べるごはんがおいしくないのだ。

ついでに食欲もすぐいなくなるから、食べることが楽しみではない。

味はいいの。母は料理上手だし。

私も自分の手料理、ちゃんと作ったら美味しいことに自信はある。


それでもおいしくないものはおいしくない。


たのしいごはんがたべたい



さみしい。



そんな悲しいこと考えながら、今日も家族で食卓を囲みました。

人をばかにしたり、相手への思いやりのない発言、そもそも互いに興味がない。違うんだ、合わないんだ。合わせようとしている母、社会の色に染まりきって愚かだが家計を支える父、ひとり年老いてゆく祖母。

ごはんがおいしくなくなる。



そして、さみしさを感じずにいられない。

ここにあなたがいたら、きっとおいしいごはんになっただろうな。


たのしいごはんはどこで食べられるだろうか。


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