感傷。昨年の今日の先輩とのこと。

去年の今頃だったか。先輩がうちに来た。
身体が痛くて胃の調子も良くなくて休職してるのに、体調は大丈夫なんだろうかと思いつつも、泊めた。

しいたけ買ってきてよ
やだよー
すぐそこだから
えー

そのあと作ったビーフンが案外とても美味しくて、作る過程の不穏さとのギャップに笑った。だって、水でふやかしたビーフンの多いこと多いこと。3人前をふたりで食べた。笑い転げた。


先輩は頑なに私を彼女にしてはくれなかった。そして、それは私に女性としての魅力が欠けているからだと思ってた。


その日を境に、手をつないだり、ハグしたり、そういうことへの抵抗がぐっと小さくなった。
どうしたんだろう。

風邪を引くと誰かに頼りたい、人恋しくなるように、具合が悪いからこうやって人肌の温度を求めるんだろうか。だとしたら良くない。先輩には良くなってもらわないと困る。

杞憂かもしれないこんな思いと、触れられる嬉しさが半々だった。


そう、去年の今日を境に私達の間の何かが変わった。
どうしてだろう。どうして今さら恋人同士みたいなことするの。その理由を聞く機会はやってこなかった。彼を責めることになるかもしれないのに、相手が弱りすぎていて聞けなかったのだ。


どんな理由だったんだろう。
私のことは好きでいたくせに、拒み続けていたのは、本当のところはどうしてだったんだろう。それが後になって揺らぐのはどういった変化なのだろう。



痩せた身体、皮下脂肪が無くて少しの筋肉の弾力だけがついた脚の上で寛いでいたあの時間がすごく懐かしくて恋しい。

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